Tinker Board S は、ASUSTeK Computer社が開発したカードサイズの高性能シングルボードコンピュータTinker Boardの最新機種です。
旧型の Tinker Boardの詳細については、「Tinker Board とは」をご参照ください。
Tinker Board S では、現行のTinker Boardのサイズおよびレイアウトをそのまま踏襲し、プロセッサやメモリも同一スペックながら、16GbyteのeMMC(オンボードのフラッシュメモリ)を搭載しました。
eMMCへOSをインストールすることで、eMMCからの起動も可能となります。
従来のmicro SDカードでは、接触不良や相性問題、耐久性などの面で不安を感じていたユーザにも、安心して使っていただけるでしょう。
また、現行のTinker Boardとの高い互換性を保っているため、新機種への移行もスムースに実現できます。
もちろん、技適認証も取得済みです。
なお、eMMC搭載のため、安定動作に必要な電源は、5V3A以上となっております。
※ ACアダプターによっては、Tinker Board Sが起動しない場合があります。
Tinker Board Sに使うACアダプターは、「USBバッテリー充電仕様BC 1.2」準拠の「DCPポートタイプ」のものをお使いください。
Tinker Board Sを、PCにつないだときには認識されるのに、ACアダプターにつなぐと起動しない場合は、ACアダプター依存の可能性がありますので、いくつかのACアダプターをお試しください。
なお、弊社で販売しているTinker Board向けのACアダプターの出力は、BC 1.2のDCPポートタイプであり、Tinker Board S が起動することを確認しております。
□GPU:Mali™-T764
□Memory:2GBRAM
□eMMC:16GByte -
□その他主要機能
-Wifi
-Bluetooth
-GbE
-4K Decode
-HD Codec(Audio)
-HDMI CEC対応
Physical Computing Labでは、 Tinker Board Sの利用にあたり、ユーザの皆様が苦労される点などをFAQ情報としてまとめてあります。
参考になる情報もあるかと思いますので、是非、一読してみてください。
□ インストール関連
「Tinker Board SのeMMCにOSをインストールする手順」 (NEW)
□ 新機能関連のリンク
-パワースイッチ端子 -->「Tinker Board S の電源スイッチを試してみる」 (NEW)
-低電圧検出機能 -->「Tinker Board S で搭載された低電圧検出機能」 (NEW)
-I2Sスレーブ機能 -->「Tinker Board SのI2Sスレーブ機能の対応状況は?」 (NEW)
オンボードで16GbyteのeMMCを搭載しており、OSをインストールするのに十分な容量が確保されています。オンボードのため、micro SDカードやコネクタ接続のeMMCモジュールと比べ、接触不良の不安がなくなります。また、従来のmicroSDカードスロットも残されており、ブート手段の選択の余地が広がります。
*Tinker Board S における30fpsのHDおよびUHDビデオ再生は、付属のメディアプレーヤーでのみ利用可能です。サードパーティのビデオプレーヤーやアプリケーションではハードウェアアクセラレーションが提供されないため、パフォーマンスが制限されたり不安定になることがあります。 詳細について
は、FAQをご確認ください。
Tinker Boardは、初心者や経験豊富なビルダーに優れたユーザーエクスペリエンスを提供するために、入念に設計と開発が行われました。 例えばGPIOヘッダーが色分けされているので、ビルダーはそれぞれのピンヘッダーを簡単に判別することができます。
Tinker Boardの寸法とトポロジーは、標準的なSBCボードと等しく、多くのシャーシやアクセサリーに対応します。PCBには、接続ヘッダーと部位を示すシルクスクリーン印刷が施され、接続の明瞭性を向上させています。また、オンボードの
MIPIヘッダーには、色分けされたプルタブが装備されています。
Tinker Boardはヒートシンクも備えているため、高負荷状態や高温環境での放熱を改善できます。
Tinker Board S の対応OSは、TinkerOS Debian v2.0.4 以降となります。
また、現行のTinker Boardがサポートする各種OSとの互換性も維持されています。